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2022.10.25

2022AW Danner × and wander

オレゴン州、ポートランドに本社を構えるDannerとのコラボレーションアイテムが、オウンドメディア「Anglobal Community Mart」にて紹介されました。元の記事はこちらをご覧ください。

Text by Kento Tada(MT. and wander)
Photography by Soya Oikawa (TSI)

温故知新 — 故きを温ねて新しきを知る。

みなさんは、広大な自然の大地に踏み出す一歩を頭に浮かべたとき、どんなシューズを想像しますか?

そんな問いへの答えとして、多くの人が魅了されたアウトドアブーツの雄「Danner(ダナー)」。今回は、2022秋冬シーズンのコレクションで発表されたand wanderとのコラボレーションモデルをご紹介します。

もともと「Danner」は1932年のアメリカ、ウィスコンシン州にあるチペワフォールズで「チャールズ・ダナー」が仲間と一緒に安価な作業用のブーツを作ったことから始まっています。

1952年にはアメリカで最初にVibram®ソールを用い、1979年には“アウトドアはもちろん、現代のアーバンスタイルにおいても”欠かすことのできない防水透湿素材のGORE-TEX®を採用したブーツ「Danner Light」が誕生し、世界中のアウトドアマンたちに知られるきっかけとなりました。

一貫したクラフトマンシップとともに先見の明を持ち、新しいことに挑戦し続けることで、世界中の人から信頼を寄せられるアウトドアブーツの「定番」として、成長を遂げていったのです。

その「Danner Light」がバックパッキングブーツとして生み出された背景には、アメリカの広大な土地を何日もかけてトレッキングするロングトレイルなどが想定されていました。

若かりし頃の僕はそうとは露知らず、オーセンティックな生のインディゴデニムに“Made in USA”の「Danner Light」を合わせるのが、純粋にカッコイイと思って街を闊歩していました。本来の用途であるアウトドアのシーンで使用し、前述の驚くべき性能を体感することができたのはもう少し後のことです。

旅やキャンプといったアウトドアフィールドには、悪天候や悪路など過酷な場面がつきものです。そんなときに絶大な安心感を与えてくれるシューズというのがこの世に一体どれくらいあるでしょうか。

僕が確実に言えることはこの「Danner Light」はその候補として名乗りを上げる、最有力の一足であるということです。

今年の初夏にOUTDOOR GALLERYで写真家の石川直樹さんのエキシビションが開催されたのは記憶に新しいですが、その石川さんも「Danner Light」の愛用者の一人です。

石川さんのような世界をまたにかける写真家が、あらゆる環境下で大地を踏みしめ、リペアをしながら大切に履いてきていたことを想像すると、その事実に勝る説得力はありません。

今回コラボレーションした「Danner Light」では“名作”の風格をそのままに、アッパーにソフトな印象のスウェードレザーが用いられ、都会の街並みにもよく馴染みそうな落ち着いたグレーのカラーリングが特徴となっているほか、and wanderらしい“リフレクト素材”が各所に施され、ヒールとシュータンには誇らしくブランドの刻印が入ったスペシャルな仕様。 “Made in USA”の証であるアメリカ国旗のタグは思わず「流石!」と頷きたくなるところも抜かりがなく、十二分にデザイナーのこだわりが詰まっています。

またそんなブーツに加え、今回はミリタリーウェアに精通しているDannerらしいウェアのコラボレーションも登場。

1940年代に製造されたアメリカ軍の山岳部隊のマウンテンスノーパーカーをベースに、現代的なテイストを盛り込み、表地にはINVISTA社のCORDURA糸を織り込んだ、タフで雨風にも強いウェザークロスを、裏地には快適な暖かさが得られるPOLARTEC社のALPHA DIRECTが使用された優れもの。

元来ミリタリーのヴィンテージものはコンディションの良いものや、自分の体格にあった一着を見つけるのが至難の業ではありますが、昨今ではさらに枯渇状態になっているという話も耳にします。

そのミリタリーウェアをベースにモディファイしてハイブリッドに昇華。これぞand wanderといった作り込みが各所にみられるところは、過去と現代が交差するファッションの醍醐味を感じさせてくれます。

時代(とき)の流れはとどまることを知りませんが、大自然でも大都会でもかまいません。過去に想いを馳せた、立ち止まって振り返る一歩こそが、新たな一歩を踏み出させてくれるはずです。